アパレル業界では、転職することが当たり前です。
そのため、勤続年数は他の業界と比べて非常に短くなっています。
人気アパレル企業のアダストリアは平均勤続年数は6年です。
つまり、ほとんど6年以内に辞めてしまっている会社ということになります。
下記は2019年から2020年のアパレル会社の平均勤続年数の実績です。
会社名 | 勤続年数 | |
---|---|---|
1位 | 銀座山形屋 | 29.2年 |
2位 | オンワードHD | 25.4年 |
3位 | パレモ・HD | 24.6年 |
4位 | ダイドーリミテッド | 23年 |
5位 | ワコールHD | 20.6年 |
6位 | ルックHD | 20.4年 |
7位 | ワールド | 20.2年 |
8位 | グンゼ | 20.1年 |
9位 | シャルレ | 19.9年 |
10位 | キング | 19.7年 |
11位 | サックスバーHD | 19.6年 |
12位 | レナウン | 19.3年 |
13位 | ヤマトインターナショナル | 19.2年 |
14位 | ナイガイ | 18.7年 |
15位 | マックハウス | 17.2年 |
16位 | アツギ | 16.8年 |
17位 | ラピーヌ | 16.2年 |
18位 | 山喜 | 16年 |
19位 | しまむら | 15年 |
20位 | MRKホールディングス | 14.9年 |
21位 | クロスプラス | 14.8年 |
22位 | コナカ | 14.8年 |
23位 | 東京ソワール | 14.7年 |
24位 | ムーンバット | 14.6年 |
25位 | コックス | 14.6年 |
26位 | ジーンズメイト | 14.5年 |
27位 | 三陽商会 | 13.4年 |
28位 | タカキュー | 13.1年 |
29位 | キムラタン | 13年 |
30位 | タビオ | 12.5年 |
31位 | ハニーズHD | 12.3年 |
32位 | セキド | 12.3年 |
33位 | 青山商事 | 11.8年 |
34位 | 西松屋チェーン | 11.7年 |
35位 | シーズメン | 10.9年 |
36位 | カワサキ | 10.5年 |
37位 | 京都きもの友禅 | 9.9年 |
38位 | ライトオン | 9.8年 |
39位 | マツオカコーポレーション | 9.3年 |
40位 | パルグループHD | 8.6年 |
41位 | はるやまHD | 8.5年 |
42位 | 一や | 8.5年 |
43位 | トライアイズ | 8.2年 |
44位 | AOKIホールディングス | 7.8年 |
45位 | クラウディアHD | 7.8年 |
46位 | 良品計画 | 7.4年 |
47位 | ユナイテッドアローズ | 7年 |
48位 | ANAP | 6.6年 |
49位 | アダストリア | 6.1年 |
50位 | サマンサタバサジャパンリミテッド | 5.7年 |
これらは主に情報が公開されている上場企業を中心に資料をまとめたものです。
いかがでしょうか。
勤続年数上位の会社は、ほとんどが卸をしているメーカー系のアパレル企業です。
注目されるのは、勤続年数2位のパレモ。
店舗のほとんどは、郊外のショッピングセンターに入っています。
店舗は地域採用、地域限定社員制度があるので地元でずっと仕事したい人に人気です。
その内訳はナショナル社員159名に対して、エリア社員2,470名です。
特に鈴丹と合併してから、ベテラン社員も増え平均勤続年数も高くなりました。
しかし、売上は2012年をピークに下がり続けています。
現在は、勤続年数第3位の企業ですが10年後は微妙です。
2位のオンワードにしても、ルックやワールドも同じように、10年後はかなり厳しいことが予想されます。
そう考えると、アパレル企業で転職せず長く勤務できる会社はごく限られた数しかないと言えます。
まとめ
アパレル企業は就職しやすく、転職の多い企業です。
また、店舗勤務は出会いの多い職場です。
そのため、女性スタッフは22歳で就職、20代後半には結婚退職する人が多くいます。
その後、子供がある程度大きくなって30代でパートとして復職という方を多く見てきました。
男性の場合、店舗で経験を積んでマネージャーやバイヤーになり他社へ転職する人もいました。
また、営業力を見につけ保険会社に転職する人も比較的を、多く見てきました。
アパレル企業は、店舗勤務では営業力や店舗経営力を学ぶと転職に強くなります。
即戦力として転職しやすいので、転職を考えている人は積極的に自分をアピールすることをおすすめします。