最近、美容業界で驚きのニュースが相次いでいます。
「脱毛サロンやばい」というフレーズが、ネット上で急速に広がっているのです。
一体何が起こっているのでしょうか?
2023年、脱毛サロン業界は未曽有の危機に直面しています。
多くのサロンが倒産の危機に瀕しており、その背後にはさまざまな要因が隠されています。
この記事では、脱毛サロンが直面している現状と、その背景にある様々な問題点について詳しく解説していきます。
また、これからの脱毛サロン業界の未来についても考察していきたいと思います。
業界内での激しい競争、新型コロナウイルスの影響、消費者の意識の変化など、多角的な視点からこの危機の原因を探ります。
脱毛サロンに通っているあなたにとって、この情報は必見です。
今後の脱毛サロン選びに役立つだけでなく、今、通っている脱毛サロンが倒産しないか知る上でも重要なポイントが盛りだくさんです。
では、脱毛サロンが直面する「倒産寸前」の現実とは、一体どのようなものなのでしょうか?
読み進めていただき、その全貌を確認してください。
倒産の危機!脱毛サロン業界の裏側
2023年の脱毛サロン業界は、過去最多となる倒産の波に見舞われています。
特に大規模な脱毛サロンの倒産が目立ち、利用者約5万人に影響を与える事態となっています。
これらのサロンは、全国に店舗を展開し、通い放題のプランを売りに会員数を増やしてきましたが、経営が持続不可能な状況に陥っています。
脱毛サロンの契約をめぐる消費者トラブルも増加しており、特に18~19歳の新成人が高額なローンやクレジット契約に巻き込まれるケースが問題視されています。
契約内容の一方的な変更や、過度な勧誘方法などが訴訟に発展する事例もあり、業界内での利用者保護の視点に立ったルールの策定が求められています。
このような状況は、脱毛サロン選びにおいて消費者に慎重な判断を要求しています。
特に、長期間の施術を前提とした低価格のコースや、前払い金の安全性などに注意が必要です。
消費者が安心して脱毛サービスを利用できる環境の整備が、今後の業界の課題となっています。
2023年に閉店した脱毛サロンはどこ?
2023年銀座カラーが破産し全店営業停止のニュース
銀座カラーは、コスパ重視で通いやすさや痛みの軽減にも配慮した人気の全身脱毛サロンでした。
しかし、2023年12月16日、銀座カラーは経営破綻し全店舗が閉店しました。
東京を中心とする女性脱毛サロン「銀座カラー」が破産し、直ちに全店の営業を停止しました。代金支払い済みでも施術が受けられず、被害者は10万人を超えるという見方も出ています。
女性脱毛「銀座カラー」破産し全店営業停止 施術受けられず被害10万人超か(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース
すでに銀座カラーの利用者は未消化の施術料金の返金や残りの施術を受けられるかどうかといった不安を抱えていることでしょう。
脱毛サロンに限ったことではありませんが、高額な先払いはこうしたリスクがあることを理解したうえで契約しなくてはいけません。
2023年シースリー倒産のニュース
2023年9月25日に「顧客満足度総合第1位」などで知られていた女性専用脱毛サロン「シースリー」などで知られる「ビューティースリー」が自己破産を申告していたことがわかりました。
脱毛サロンでは過去3番目の大型倒産、債権者約4万6000人、女性専用脱毛サロン「シースリー」を全国展開していたビューティースリーが破産(帝国データバンク) – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/7010ce1a7f20dcbe4e18b52e58b19d63d9cd0bfe
原因は多額の広告宣伝費と急速な店舗数の拡大、そこに新型コロナウイルスの感染拡大などが重なり、資金繰りが悪化したと見られます。
負債は約80億円にのぼり、エステサロンの倒産としては過去3番目の規模となりました。
シースリーの倒産は、脱毛業界にとっても大きな痛手となりました。
シースリーや銀座カラーの倒産を教訓として、脱毛サロンを選ぶ際には、以下の点に注意することが大切です。
- 経営状況が安定しているサロンを選ぶ
- 契約内容をよく確認する
- トラブルがあった場合の対応を事前に確認する
また、脱毛は時間とお金がかかるものなので、慎重に検討することが大切です。
これまでに倒産した大手脱毛サロン一覧
倒産した年 | 脱毛サロン |
---|---|
2007年 | エピドール |
2007年 | ビューティーネプチューン |
2007年 | 銀座ビューティークリニカル |
2009年 | FRIGG |
2013年 | Pure |
2017年 | エターナルラビリンス |
2022年 | 脱毛ラボ |
2023年 | シースリー |
2023年 | 銀座カラー |
ここでは代表的な会員数数万人規模の大手サロンのみ記載しています。
中小も含めると、年間に70件ほどは倒産するサロンがあるとも言われています。
特に2017年に倒産したエターナルラビリンスは当時10万人近い会員数を擁していたため、既に支払いを済ませていた会員からは怒りの声が多く上がり、かなりの騒ぎになりました。
多大な宣伝費をかけて多くの会員を集めることにより運営されている脱毛サロンは、資金繰りが悪化すると一気に悪循環に陥ることがこの倒産数の多さからもわかりますね。
脱毛サロン閉店ラッシュ!どこが次にピンチ?
2023年に脱毛サロン業界は大きな変動を見せています。
多くのサロンが倒産し、業界の不安定さが浮き彫りになっています。
その理由として、業界内の激しい競争や、新規顧客の獲得が困難になったことが挙げられます。
また、前払い制のプランや無制限の施術オファーを提供してきたサロンが多く、これが財務的な圧力を増大させています。
この状況は消費者にとっても大きな影響を与えており、サロンの選択に際しては慎重な判断が求められます。
大手脱毛サロンが倒産する理由
脱毛サロンが倒産する理由は次の3つが主な要因です。
- 競争激化による収益悪化
- 不採算店舗の増加
- 顧客トラブルによる信用失墜
競争激化による収益悪化
現在、脱毛サロン業界は次々と新規参入があり、競争が激化しています。
最新の設備や魅力的なプランなど、サロンごとに様々な工夫を凝らして顧客獲得を争います。
最も効果が出やすいのは、低価格戦略です。
低価格化により会員数は増えますが、客単価が下がり売上減、収益は悪化します。
過度な競争による収益悪化によって、経営は必然的な綱渡り状態なり、体力のある脱毛サロンのみが生き残ることができます。
不採算店舗の増加
店舗数は増やせば増やすほど全体の売り上げは上がります。
予約が取りにくくならないように店舗を増やすことで、顧客サービスも良くなるなどメリットも少なくありません。
しかし店舗数が増えればそれだけ人件費や家賃も増加、不採算店舗も一定数出てくるようになります。
多店舗化は、常に一定数の赤字を抱え込むことになります。
顧客トラブルによる信用失墜
脱毛サロンは派手な宣伝やプランの拡充によって客を集め、その会員の支払いにより収益を上げるビジネスモデルです。
ですが宣伝に惹かれて会員になったものの、期待したサービスが受けられず不満に感じる顧客や、施術におけるトラブルなどもあります。
そうしたトラブルの際のケアが十分でなかったり、金銭のやり取りが煩雑でわかりにくいことなどがあると信用性は下がり、徐々に利用者は減っていきます。
SNSの利用拡大は、企業の信頼性にも大きな影響を及ぼしています。
脱毛サロン倒産は終わりのはじまり
そもそも脱毛サロンでは永久脱毛できない
実は、脱毛サロンでは永久脱毛はできません。
「永久脱毛」は厳密にいうと「永久に毛が生えてこない」のではなく、「一か月後に毛の再生率が20%以下」「施術後六か月経過した時点で3分の2以上の毛がなくなっている」などと定義されています。
しかし脱毛サロンで行えるのは抑毛・減毛であって、この定義もクリアすることはできないのです。
永久脱毛は基本的に、医療脱毛でしか実現しません。
脱毛サロンの経営は、コース契約が必須
脱毛サロンは会員数を増やし、一定の料金を先に支払ってもらうことによって運営されるのが基本です。
そのためできるだけ長く、豪華なコースを選択してもらうことが収益には不可欠で、契約の際には都度払いよりもコース契約を進められます。
割引キャンペーンなども積極的に実施されていますが、実際には割高であることを隠していることが多く、中身が伴わないことも少なくありません。
しつこく押し売りによる顧客の信頼を失う
またオプションとしてコース以外にも、化粧品やボディローションなどが店員から積極的に勧められます。
実は、メーカーと提携したオリジナルブランドなどの販売は、売れれば売れるほど店の収益になり、店員の押しが強すぎる要因になります。
目先の売り上げやノルマに囚われてしつこくなってしまう店員もいるため、顧客の気持ちは次第にお店から離れて行ってしまうのです。
脱毛サロンが倒産したんだけど返金してもらうにはどうしたらいい?
脱毛サロンが倒産した場合、既に支払った代金の返金は困難です。
しかし、以下の方法で返金の可能性を高めることができます。
破産管財人に債権届を提出する
破産管財人は、倒産した事業者の資産を整理し、債権者への配当を行います。
そのため、債権届を提出することで、返金対象となる債権として認められる可能性が高まります。
債権届は、破産管財人の管轄する裁判所に提出します。
債権届の様式は裁判所のウェブサイトで公開されています。
クレジットカード会社に支払い停止の抗弁書を提出する
クレジットカードで契約料を支払っている場合、破産管財人から返金が得られなかった場合でも、クレジットカード会社に支払い停止の抗弁書を提出することで、支払いを停止することができます。
抗弁書は、クレジットカード会社に提出します。
抗弁書の様式はクレジットカード会社各社のウェブサイトなどで公開されています。
弁護士に相談する
弁護士に相談することで、返金の可能性を高めるためのアドバイスを受けることができます。
具体的な手順は以下の通りです。
- 破産管財人の官報公告を確認し、破産管財人の連絡先を調べる。
- 破産管財人に債権届を提出する。
- クレジットカード会社に支払い停止の抗弁書を提出する。
- 弁護士に相談する。
なお、脱毛サロンが倒産した場合、施術を受けることはできません。
そのため、継続をして脱毛の施術を受けるには、別の脱毛サロンで契約を結び直すなどの対応が必要になります。
トラブル続出!脱毛サロンの落とし穴とは?
脱毛サロン業界におけるトラブルが増加している背景には、いくつかの要因があります。
特に20代以下の若者からの契約に関するトラブルが目立っています。
これらのトラブルには、広告で掲載されていた金額が実際の施術に必要な料金の一部に過ぎなかったり、希望しない施術を強要されたりするケースが含まれています。
これにより、多くの消費者が高額な契約を結んでしまい、後に解約や返金を求める事態になっています。
相談を受けた契約金額では、10万円から50万円未満が全体の8割を超え、50万円以上の契約も1割ほどにのぼっています。
消費者にとっては、これらの契約が財政的な負担となることも少なくありません。
都消費生活総合センターは、「きょうだけ割り引き」などの誘い文句に惑わされず、施術内容や支払い方法をよく確認して契約するよう注意を呼びかけています。
このように、脱毛サロンを利用する際には、契約内容を十分に理解し、慎重に決定することが重要です。
また、広告で提示された価格やプランの詳細を確認し、不明点があれば事前に質問することが賢明です。
脱毛サロンを選ぶ際には、信頼できる情報源をもとに、サロンの評判や実績を検討することも有効です
脱毛サロン業界では、顧客満足度の低下とともにさまざまなトラブルが顕在化しています。
特に問題となっているのは、不透明な料金体系や契約の不明瞭さです。多くの脱毛サロンが、低価格のプランや大規模なキャンペーンを打ち出していますが、実際には施術の回数制限、追加料金、隠れたコストなどが顧客に明確に伝えられていない場合があります。
これらの問題は、結果として顧客の不信感や不満を引き起こしています。
さらに、品質の低下も懸念されています。
一部のサロンでは、未熟な技術者による施術や適切な衛生管理の欠如が報告されており、これが皮膚トラブルや感染症のリスクを高めています。また、施術後のアフターケアの不足も、顧客からの不満の原因となっています。
これらの問題を解決するためには、業界全体での透明性の向上とサービス品質の確保が必要です。
消費者にとって、脱毛サロンを選ぶ際には、料金体系や契約条件を詳細に確認し、施術者の資格やサロンの衛生状態に注意を払うことが重要です。
また、口コミや評判を参考にして、信頼できるサロンを選ぶことも有効な対策の一つと言えるでしょう。
このように、脱毛サロンを利用する際には、慎重な情報収集と選択が求められます。
消費者が安心してサービスを受けられる環境の整備が、今後の業界の大きな課題となっています。
倒産寸前?危機に瀕する脱毛サロンの実態
2023年は、脱毛サロン業界において倒産が急増するという顕著な傾向が見られました。
特に、全国に複数の店舗を展開し、通い放題のプランや低価格・長期間の施術を前提とした中・大規模の企業での倒産が目立ちました。
例として、女性専用の脱毛サロン・シースリーや男性専用のウルフクリニックが経営破綻に至り、通い放題プランを購入した会員約5万人が影響を受ける事態となりました。
これらの企業は「月額1万円以下」「永久脱毛」などのプランで会員数を増やしましたが、競争の激化と新規顧客の獲得の頭打ち、出店費用などの固定費の回収が困難になったため、事業継続が不可能となりました。
このような状況の中で、18・19歳の新成人を含む消費者が高額なローンやクレジット契約に巻き込まれるトラブルも増加しています。
また、契約内容の一方的な変更により訴訟に発展するケースや、利用者保護のための業界ルールの策定が求められている状況です。
脱毛サロン業界は、利用者の保護を重視したサービスの提供が今後の課題として浮き彫りになっています。
消費者はサロンを選ぶ際に、契約内容や料金体系を詳しく確認し、信頼できるサービスを提供するサロンを選ぶことが重要です
脱毛するなら医療脱毛がおすすめ
脱毛にそれほど詳しくない人にとっては、脱毛サロンと医療脱毛にさほど違いは感じられないかもしれません。
しかし、医療脱毛は医療機関による施術で、国の認可のもとで行われています。
それだけに信頼性は高くなります。
サービスの拡充をしているクリニックも多くありますが、脱毛サロンほど過度なものではありません。
永久脱毛を希望する人、信頼できるところで脱毛したい人には、医療脱毛を利用することをおすすめします。
まとめ
近年、大手脱毛サロンの倒産が相次いでいます。
その背景には業界の過当競争などがあり、既に支払いを済ませてしまった会員の間では混乱が広がっています。
もしも安全に質の高い品質の脱毛を望むならば脱毛サロンではなく、医療脱毛を検討するのが良い選択と言えるかもしれません。